今日の気温は12℃。
久しぶりにカメたちが家から出て来た。
「こんにちわ。」
と、甲羅干しをするカメに白菜をあげたけど、プシュ〜と音をたてて首を引っ込めてしまった。
若い私は、台所の野菜クズを食べてもらうために草食のこのカメを飼うことを思い付いたけれど、今の私なら、アフリカ原産のこのカメを飼おうとは思わない。
だって、この寒さ。
かわいそうだもの。
だけど、カメたちはいつも普通で、寒いという顔もせず。。普通。
好きとも嫌いとも言わない。
そして年々、この地に適応しつつある。
そして私も、その地に少しずつ適応しつつある。
適応しつつあるけど、同化はしない。
同化しないことが、このゆらゆらした浮遊感。
いつでも、どこでも長期滞在な感じ。
いつでも、どこにでも行ける感じ。
その感じが好きだし、そうありたいと思う。
持ち物は少なく、シンプルでありたい。
でも、甲羅は持っていたいな。
カメたちを見ながら、そんな風に考えた。
クミコ